鳩山首相がトマト選果場など八代地域を視察 農業情勢を訴える

5月1日、鳩山由紀夫首相は八代地域を訪問し、加来誠一組合長はじめJA役職員、生産者らと意見を交わしました。

要望書を読み上げる加来組合長
要望書を読み上げる加来組合長(写真提供:営農部)  

 JAでは特産のトマトやイ草について厳しい現状を説明し、野菜への個別所得補償の早期実現やイ草の優良品種「ひのみどり」の不正輸入の取り締まり強化などを求める要望書を提出しました。

 要望書の内容については、管内は冬春トマト日本一を誇る産地ですが、異常気象や低価格への需要のシフトなどで価格が下落傾向にあり、近年の3年間においては年々1割以上の価格下落が続いています。そのため、個別所得補償の実現や野菜価格安定の充実を求めました。

 またイ草については、住宅様式の変化により畳表の需要が減少し、栽培面積、生産農家ともに激減していることを説明。将来の経営安定や産地存続、後継者確保などの視点からも、現状にあった制度への改善を訴え、優良品種「ひのみどり」の不正輸入の取り締まり強化などを強く要望しました。

イ草のほ場を視察される首相

イ草のほ場を視察される首相(写真提供:八代地域振興局)

 鳩山首相は「農業は国家プロジェクトで進める。個別所得補償を米以外にも広げていきたい。歴史としてのイ草もしっかりと守り、要望書の一つ一つに真剣に取り組んでいきたい」と答えられました。  

ドライトマトの生産過程を視察
ドライトマトの生産過程を視察

 鳩山首相らは水俣市で開かれた水俣病犠牲者慰霊式に出席した後、JAやつしろ管内を訪問。太田郷地区のイ草農家の中田繁紀さん(58)の圃場でイ草栽培や畳表加工施設を見学し、トマト選果場ではロボットによる選果、等階級選別、箱詰作業を視察、またトマト加工所では岩田美江子会長からドライトマトの生産過程など、6次産業化についての取り組みを聞きました。

ドライトマトを試食し「とても美味しい、真心が感じられる」と鳩山首相
ドライトマトを試食し「とても美味しい、真心が感じられる」と鳩山首相